2024年大統領選挙投票日

皆さん、こんにちは Salam Sejahtera

 

本日、インドネシアでは、2024~2029年期の大統領選挙の投票日です。サバン(アチェ)からマラウケ(パプア)までの国民の投票権を通じて、どちらの候補がインドネシア共和国を代表・指導するかを決める重要な日です。

朝から、様々な情報放送機関が候補者方々のご自宅に訪れ、各候補者が投票権を行使する前のご様子を映し出しています。

(出典画像:CNN INDONESIAMETRO TV

上記画像は、公選前の朝のご様子で、副大統領の候補1番号 “アブドゥル・ムハイミン・イスカンダル”のご家族と朝食時と投票所へ向かう前に祈りを捧げていました。

(出典画像:CNN INDONESIA)

大統領候補1番号”アニス・ラシード・バスウェダン”とのインタビューで、すべての意志は神のものであり、もし我々が指導者として神が許されるであれば、我々をより強くインドネシア国民から与えられた任務と信託を果たすと述べました。

(出典画像:CNN INDONESIA)

大統領候補3番号”ガンジャル・プラノウォ”とのインタビューで、彼の準備は万全で、笑顔と清らかな心で包まれており、事がスムーズに進むようにと述べました。

 

投票日において、候補者の方々は既に忙しくしていますが、忙しさはインドネシア全地域に行われる投票所にも当てはまります。

(出典画像:METROTV)

数日にわたる準備がインドネシアの全地域に民主主義と国民主権の形として行われています。勿論、インドネシア国内だけでなく、海外に滞在中のインドネシア国民にも投票権を行使することが出来ます。

私の様にインドネシア国民も例外ではなく、現地よりも早く行われて、2月11日の日曜日に東京都目黒区にあるインドネシア学校で投票権を行使いたしました。

そして、下記画像が投票権を行使したとの証で、指(普段は小指)を黒インクで染めます。

(出典画像:METRO TVKOMPAS TV

 

大統領選挙は、常に様々な論争や紛争を引き起こす大イベントです。私は最善のインドネシアを願い、投票権を行使することによって、より良いインドネシアを希望しております。

Bhinneka Tunggal Ika Indonesia !

2024年大統領選挙

皆さん、こんにちは Salam Sejahtera!

 

こちらはイサムです。

インドネシア情勢のブリーフニュースをご提供致します。

今年は、2024年大統領・副大統領候補の選挙があり、候補者は3名で固定のミッション・ビジョンを持たれ、かなり熱い選挙戦だと私が思います。もしや、インドネシア歴一の熱い選挙戦かもしれません。

 

インドネシアは民主主義のイデオロギーを持つ国で、全国民(未成年者、を除き)各々が公選において投票権を行使することが出来ます。各大統領・副大統領候補は今後の任期中に達成したいビジョン・ミッションを有しており、国民の投票権を頂くための要望に向けたアイディアです。勿論、大統領・副大統領に任命された暁には、約束されたビジョン・ミッションを具現化または実行しなければなりません。

下記は2024~2029年総選挙の大統領・副大統領候補です:

 


候補1番号

大統領候補

アニス・ラシード・バスウェダン

副大統領候補

アブドゥル・ムハイミン・イスカンダル 


候補のビジョン

繁栄・公平なインドネシアを全国民に

(Indonesia Adil Makmur Untuk Semua)



候補2番号

大統領候補

プラボウォ・スビアント

副大統領候補

ギブラン・ラカブミン・ラカ


候補のビジョン

インドネシアと共に改進し、2045年黄金のインドネシアヘ

(Bersama Indonesia Maju Menuju Indonesia Emas 2045)



候補3番号

大統領候補

ガンジャル・プラノウォ

副大統領候補

モハンマド・マフッド・MD


候補のビジョン

迅速に行動し、優れたインドネシアへ

(Gerak Cepat Menuju Indonesia Unggul)


(上記の画像出典:インドネシア共和国選挙管理委員会

 

昨年の12月12日に始まった2024年の大統領選挙の討論会が開催されています。討論会は生放送で公開され、各候補者が自らのアイディア・理想を提示し、選挙管理委員会が用意したテーマに基づくアイディアで議論を競い合います。これにより、最近は大話題になり、社会の中で熱い会話・弁論で盛り上げています。インドネシア国内に限りなく、海外滞在中のインドネシア国民でも話題になっていますね。

今回の討論会は5回に開催されます。2月4日に開催される5回目の討論会に迎えており、テーマは情報技術・公共サービス改善・デマ・不寛容・教育・健康(コロナ禍後の社会)・雇用になります。

日本にいるインドネシア国民の方々は、特に東京に滞在中の方々は、インドネシア代表の投票所「東京インドネシア共和国学校」に実施する予定で、2月11日に行われます。現地より3日間早く、2月14日にインドネシア全国に行われます。

 

以上は2024年インドネシア大統領選挙についての情報です。私は投票日に投票所に行って参りますので、少しの手続きや現場の雰囲気を次回にご提供致します。

 

では、また次回 Sampai Jumpa!

インドネシアの2024年の最低賃金

皆さん、こんにちは

ブリーフニュースです。

2023年11月23日、インドネシア、ベカシ地域で大規模なデモが発生し、いくすかの高速道路がかなり深刻な渋滞に陥りました。

労働者大衆は、2024年の州最低賃金(UMP)の引上げを求めるデモンストレーションを行われていました。労働者らが、前年のUMPの15%程度を引き上げると要求されています。要求を考えると、最低賃金の金額は5.637.067ルピアであり、2023の最低賃金の金額4.901.798ルピアの15%です。

一方、政府が異なる最低賃金額を決定し、2023年第51号に定められた計算式に基づいたものです。次の図はインドネシアにおける2024年の州最低賃金(UMP)です。

(出典:Perupadata, 
https://twitter.com/perupadata/status/1727292475637895673/photo/1)

図によりますと、ジャカルタ地域の州最低賃金額は3.4%あるいは166.661ルピアに増加されています。

3.4%程度の増加により、政府はジャカルタ地域での生活必需品に対する十分な理解がないと労働者らが感じており、大規模なデモが行われたきっかけです。

次は過去7年間のジャカルタ州最低賃金の金額上昇表です。

(出典:LinovHR, https://www.linovhr.com/ump-jakarta-2023/)

 

以上は、ブリーフニュースでした。

 

 

天皇陛下 インドネシア訪問

こんにちは、皆さん。Salam Sejahterah !

 

もしもし...私です、私「イサム」ですよ!(詐欺ではございません)

皆さんは、憧れる物語や物事はあるのでしょうか?、幼いから親、友達、親戚等が言い伝えた物事に関心を抱き、将来はそのような物事に体験又は実感したいと思い続けているのでしょうか?

私は、一生に一度でいいので、生まれた場所である福岡に訪ねてみたいです。両親が私を現地に生まれて、5ヶ月(平成10年10月-11年3月間)で暮らしていたのです。わずかな間でしたが、生まれた場所であるこだわりで訪ねてみたいとの事でした。

 

さて、今回のブログテーマは「天皇皇后両陛下がインドネシアご訪問」についてです。天皇陛下がインドネシアをご訪問されたのは驚きでしたが、多くの国の中からなぜインドネシアを選ばれたのでしょうか、一緒に探ってみましょう。

 

天皇陛下は2019年5月のご即位以来、初めての海外訪問先をインドネシアにされました。

ご訪問は、日本とインドネシアの国際親善を目的とした陛下の強いご要望であられたと報道されております。

両陛下はジョコウィ大統領(左の方)と共にボゴール植物園のオーキッドハウス(蘭の家)に向かわれ、歓迎のための会見が行われました。

出典 : Akurat.co

上の画像は国家儀式の歓迎セレモニーで、インドネシアの儀仗兵により護衛されています。歓迎セレモニーは2023年6月19日に西ジャワ州ボゴール市のボゴール大統領宮殿で行われました。

出典 : インドネシア大統領府広報 (presidenri.go.id)

大統領からは、両陛下が即位後初の海外訪問先をインドネシアにされたことを非常に光栄に思い、また両国の親善関係がより深まることを期待していると述べ、天皇陛下は、大統領の歓迎挨拶に対して感謝の意を表明され、両国の若者の交流によって親善関係が一層強固になることを願われておられました。

出典 : インドネシア大統領府広報 (presidenri.go.id)

大統領府によると、天皇陛下はボゴール植物園に興味をもたれていたようで、それは、上皇陛下がインドネシアを訪問された1962年にスカルノ大統領と共にボゴール植物園を散策されたという話を聞かれたからだそうです。

天皇陛下は、その後にジョグジャカルタ特別州を訪れました。ジョグジャカルタのクラトン宮殿と日本との間に非常に長い歴史的な関係があるからです。

天皇陛下がインドネシアに興味を抱いておられるとは、予想外でしたが、インドネシア国民として大変誇りに感じております。

では、また次回! Sampai Jumpa!

エンデミックについて

こんにちは、皆さん

 

いかがお過ごしでしょうか?

私は一ヶ月の間は何となく対応出来ましたが、日本の気候に順応することがまだできないようで、苦労しています。。。

日本に来る前に、順調に準備ができたかと思いきや、胃が痛くなったり、空気が冷たく感じられたり、食べ物が限られたりと辛いことがありました。日本の暮らしに慣れるのも時間がかかりそうですね。。。

 

さて、今回はインドネシアの情報をお知らせしたいと思います。

インドネシアにおけるコロナ禍はエンデミックに入ることを政府が決定しました。

エンデミックとは、ある感染症が、一定の地域に一定の罹患率で、または一定の季節で日常的に繰り返し発生することや、感染性病原体が恒常的に存在していることを指しています。

言葉にするとわかりにくいですが、世界的規模で感染拡大するパンデミックよりは少し落ち着いた状態を示すものと思われます。

この決定は、世界保健機関(WHO)によるコロナ禍の国際的な公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)の解除と合わせて行われたことに対し、国内の日々のコロナ禍確認された症例数がほぼゼロに近づいていることを考慮し、6月21日にジョコウィ大統領(Joko Widodo)が発表しました。この決定により、様々な制限・規則から解放されますね。

出典:https://setkab.go.id/pemerintah-resmi-cabut-status-pandemi-covid-19/

ワクチン接種は通常の伝染病・感染症などへの医療サービスに移され、お金がない人は国民健康保険(BPJS Kesehatan)が適用されますし、ワクチン接種証明も今後は必須ではありません。

インドネシアにいる方々がより安心な生活を送り、多くの外国の方々にインドネシアを訪れてもらえたらと願っております。

 

では、また次回!

法務ブログ始めました(インドネシアの現況について)

皆様、ご無沙汰しております。

更新がだいぶ途絶えてしまい恐縮でございます。

3月下旬より緊急一時帰国したものの、結局そのままインドネシアには戻れずじまいで、現在は東京で業務を再開しております。

従前は、インドネシア留学ブログとして記事を書いてきて参りましたが、8月に無事、留学プログラムを終了いたしました。

これに伴い、今後は心機一転、「インドネシア法務ブログ」に名称を変更しましてインドネシアにまつわる記事を引き続き書いていきたいと思います。

今回は、最近のインドネシア情勢についてお話したいと思います。

まずは世界的な影響を及ぼしている新型コロナについて。

インドネシアは残念ながら、新型コロナウィルスの抑え込みに失敗したと言わざるを得ません。

ここ一週間は新規感染者数も3000人を下回るようになってきましたが、9月~10月は1日4000人程度の新規感染者数で推移していました。

それにもかかわらず、ジャカルタ州知事は、4月から始まった大規模社会的制限(PSBB:日本でいう緊急事態宣言に該当します。)を10月12日付で緩和(移行措置)することを決定しました。緩和措置により、レストランでの飲食が可能(ただし、席数は半分以下の制限があります)となる等、経済の回復を狙った措置が取られています。私のインドネシアの友人も祝日を利用して海に小旅行したと言っていました。

幸いにして、現状では感染者数が落ち着いているので奏功しているとも言えますが、今後の状況は引き続き注視していく必要がありそうです。

(外務省も感染症危険情報レベルをレベル3(レベル4が最高)のまま維持しております。)

他方、菅総理は、就任早々、ベトナムの次にインドネシアを訪問していました。

ベトナムはともかく、インドネシアは感染リスクも低くない中での訪問でしたので驚きましたが、報道の映像を見る限り、ジャカルタではなく、ジョコ大統領の邸宅があるジャカルタ郊外のボゴールで会合を開いたようですね。

ちなみにジョコ大統領は、ボゴールにある有名な植物園内の邸宅に居住しており、土曜日にこの植物園に行くと大統領に会えるかもしれません。

かくいう私も、たまたま土曜日に植物園を散歩していたら、大統領の乗車する車に遭遇しました。大統領も気さくに周囲の人々に手を振って応じ、これにまた人々が群がるといった様子で、国民の人気がうかがえました。

大統領を間近で見た際は写真を撮り忘れてしまった(あっという間に過ぎ去ってしまいました)ので、その後に丘の上から撮った写真ですが、大統領に気づいた人々が道路沿いに群がっているのがお分かりかと思います。

しかしながら、そんな大統領も国内情勢はかなり不安定な状況にあります。

日本ではあまり報じられていませんでしたが、10月は大規模なデモが行われていました。

原因はオムニバス法案と呼ばれる法案です。

オムニバス法案は、文字通り複数の法改正が法案化されたものですが、今回の法案は、雇用創出のための投資誘致を目的としたもので、労働(最低賃金、退職金、失業補償)、投資など11分野について、関連する法律79本を一括して改正するものです。

インドネシアの友人に概要を教えてと聞いたら、1000頁あるからすぐには無理と言われてしまいました。。。

詳細については別途ブログでご紹介できればと思いますが、最低賃金の算定方法改正や退職手当の引き下げ、外資規制の緩和も含む内容だっただけに、労働組合等が大きく反発する事態となり、デモ参加者が暴徒化し、投石、放火等の事態に発展してしまいました。

それに加え、直近ではフランスのマクロン大統領の発言に反応したイスラム団体がさらなるデモを行う事態となっております。。。
こちらは今のところ先のデモほどの暴徒化には至っていないようですが、今後のフランス政府の対応によってはこちらもさらなる問題に発展してしまうかもしれません。

様々な問題が噴出しているインドネシアですが、オムニバス法案は日本企業にとっては進出チャンスといえますので、今後の動向に注目したいと思います。

それでは、また次回!