2015年を振り返って

早いもので、いよいよ今年も終わりが近づいて参りました。
このブログも10月以降、インドネシア進出の余波を受け、多忙につき余り更新が出来ず、大変反省をしております。
折に触れて読んで頂きました皆様には心から感謝いたします。
来年以降は、当事務所の人員も増員し、体制を整え直しましたので、更新をまた増やして参りたいと存じます。

今年は、投資奨励法が改正され施行されたことのほかは、余り法律面での新たな動きはなかったように思います。

運用面では、日本でのビジネスビザの発給の際に1年間のマルチプルのビザが発給されるようになり非常に楽になりました。

また、8月17日にバンコクでの観光地として人気のエラワン廟で、翌18日にチャオプラヤー川のサートン船着き場での爆発テロが発生しました。この件は、経済や観光への影響が非常に心配されましたが、その後は沈静化しまして、余り大きな影響はなかったように思います。

心配なのは、新憲法の制定が遅れていることでこれにより、経済や必要な法改正が遅れるのではないかという懸念があります。

来年は、ASEANの経済統合の始まる年とされていて、域内の経済の活性化が期待されています。

また、アメリカの利上げの影響が新興国の経済にどの様に表れてくるかについても注目されています。

ポジティブな要素とネガティブな要素が入り乱れて、波瀾万丈の年が幕開けとなるのかも知れません。

タイをはじめとする東南アジアの進出企業としては、様々なリスクをヘッジしつつ、経済のポジティブな流れにはうまく乗っていく必要があるという意味で、難しい舵取りを要求されることになりそうです。

それでは、不安と期待を抱えつつの年越しとなりますが、皆さまにおかれましては、よいお年をお迎えになることを心より祈念しております。

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