Selamat malam!
新年度がやってきましたが、今年度は新型ウィルスのせいで波乱の年度となりそうですね。
一刻も早く事態が収束することを願ってやみません。
さて、今回は先月末までのインドネシアにおけるコロナウィルス対策について、見聞きしたところを書いていこうと思います。
私は先週帰国したのですが、その際はまだインドネシアからの搭乗者に対する空港での検査はそれほど厳しくなく、サーモグラフィーで熱がある人のみを検査対象としているようでした。
ただし、大使館からの情報では、私が到着した日の翌日から、インドネシアからの搭乗者に関しても全検検査の対象とする予定でしたので、今は状況が様変わりしていることと思います。
インドネシアでは、今年の3月2日まで感染者が確認されていなかったこともあり、それほど深刻には捉えられてなかったように思います。前にも書いた通り、インドネシア人は冗談で「普段からウィルスに慣れてるから、感染者がいないんだ」等と言って、特に対策はとっていませんでした。おかげで、日本で騒がれ始めた2月中はマスクも消毒液も普通に購入することができていました。
インドネシアで状況が大きく動き出したのは、感染者が徐々に増えてきた3月15日に、ジョコウィ大統領が声明をだした頃からのように思います。学校の閉鎖等が決定し、声明当日は私が通っていた大学の近くのスーパーでも買い付け騒ぎが起きていたようですが、その後に私がスーパーに行った際は品揃えに問題はありませんでした。
また、インドネシア、特に都市部で普及しているGojekとGrab(前者はインドネシア国内、後者はシンガポールの会社ですが、いずれも配車サービスや宅配サービスを中心にインドネシア国内で様々なサービスを展開しています。)に関しても、少なくとも配車・宅配サービスは機能していましたので、おかげで日常生活で居住するアパートメントの敷地から外出をする必要はほとんどありませんでした。
他方、ジャカルタの娯楽施設は3月15日以降全て閉鎖されたようです。
インドネシアの特殊性として、国民の約90%を占めるイスラム教があります。
3月15日にジョコウィ大統領が「家で祈ろう」と呼びかけて以降も、私の近所のモスクは一日5回、お祈りの呼びかけを続けていました。また、アルコールを許さない宗教というのもあり、アルコール消毒はポピュラーとは言えないように思います。ただし、今回の事態によって変わるかもしれませんね。
国民に消毒の文化がない一方で、政府は必死にコロナウィルス対策に取り組んでいます。
写真は、手続きのために外出した日の風景です。
消防車のようなものを使って、沿道に薬品と思しきものを散布していました。
3月31日の情報では、ジョコウィ大統領は、さらなる外国人の入国規制を打ち出し、滞在許可のない外国人による全てのインドネシア訪問及びインドネシアでのトランジットを当面停止する旨を発表しました。
世界中で移動の自由に対する制限が厳しくなっていく様をみるのは非常に辛いですが、人命最優先ですから、この流れは止められないですかね。。。
それではまた次回!