VISA(ビザ)取得手続

今日はインドネシア大学留学にあたってのビザ取得手続について書いていこうと思います。

取得の流れは大まかに次の2つに分けられます。

1 telex VISA (VTTともいいます。)申請手続

2 VISA申請手続

 

まず、上記のうち1の方から説明していきます。

私は今回初めてビザの申請を行うので知らなかったのですが、一時滞在ビザの申請には大学や会社からの受入通知等だけではダメで、まずビザ発給許可証(telex VISA)を、大学側の手続により日本にあるインドネシア大使館に送ってもらう必要があります。

しかし、この前座とも言うべき手続がかなりの曲者でした。。。

まず、大学側から「telex VISAの手続には4~6週間かかるので急いで手続をしてほしい」と言われて申請フォームが送られてきたのが入国予定日の約2ヶ月前。

それだけなら急いでフォームを書いて送ればいいのですが、併せて「 telex visa fee としてRp 200.000を急いで送ってほしい」と言われました。

20万というと、日本の通貨感覚からいえば高額に思えるのですが、ルピアの2019年7月現在のレートからざっくりいうと、1000で割って8をかけたくらいが円での換算相場です。

つまり、20万ルピアは、円換算では1600円なのです。。。彼らは1600円を送金するのに、日本の銀行でいくらかかるか知っているのでしょうか。。。私はBNIというインドネシアの銀行の東京支店から振込みましたが、窓口の方から何度も「本当に送るのか。送料の方が高くなるぞ。」と言われました。

最終的に、telex visa feeの支払いから約1ヶ月が経った頃にようやくtelex VISAがpdfで送られてきました。

 

この時点で既に出国予定日まで残り3週間というところでしたので、急いで本丸の2.ビザ取得申請を行います。

必要書類は在日本インドネシア共和国大使館(KBRI)のHP(https://kbritokyo.jp/visa/#link09)に詳しく載っていましたので、ここでの説明は割愛しますが、新たに作成が必要な履歴書や申請書、英文推薦状等のフォーマット・見本もHPに記載があるのでそれらを参考にしつつ準備をします。

大学がきちんと必要書類をまとめて送ってくれていたこともあり、特に書類不備を指摘されることもなく、申請から3日後にビザの準備がされていました(担当の方には、「曜日はいつでもいいけど、受領手続開始時刻の14時に来た方がいい」といわれました。理由は後で述べます。)。

思いのほかあっけなかったビザ申請手続でしたが、ネックといえば、

①インドネシア大使館(東京)が目黒駅と五反田駅のちょうど間くらいにあり、絶妙に行きにくい場所にあること

②受付時間が、申請は午前中の2時間、ビザ受領は午後の2時間しか認められていないこと、

③そして、前に一人しかいないからすぐ回ってくるかと思いきや、実は旅行代理店の方で、手元にパスポートを10冊以上持っていたこと(これが14時に来た方がいい理由でした。もっとも、14時前に行っても、既に閉ざされたドアの前に行列ができていましたが。)

くらいでしょうか。

ただ、私は幸いにも東京在住でしたのでそれほどネックには感じませんでしたが、この手続を行えるのは東京か大阪だけですので、申請時と受領時の2回は必ず行かなければならないことを考えると、遠方の方々は代理店に頼らざるをえないのかもしれません。

手続を自分でやってみるまでは大使館でのVISA手続に時間がかかるものとばかり思ってましたが、むしろtelex VISAに時間がかかるので、銀行の送金手数料に躊躇うことなく早めに申請手続は行われることをお勧めします。

 

※おまけ

申請書の修正は、がっつり修正テープで行ってました(し、そのように行うよう貼り紙にも書いてました)。この辺りのラフさもインドネシアならではというところでしょうか。

 

※上記内容は2019年7月26日時点の情報でございます。

その後に変更される場合もございますので、手続時には必ずご自身でご確認ください。

留学に伴う日本での手続

今回は、留学に伴う海外転出手続について少し書いていこうと思います。

 

留学に関する大学手続と並行して、海外に居住するにあたって日本でも様々に手続を行う必要があります。

単に手続を行えばいいという話であれば、愚直に進めていけばいいのである意味楽なのですが、都度、自分で判断しなければならない事項が出てきて、かつ、それらの事項が相互に関連していたり、してそうでしていなかったりするので、その見極めに労力を割く必要があります。

特に個人で行く場合は、会社で海外赴任に行かれる場合と異なり、全て手続きを自分で行わなければならないため、考えるだけで行くのを取りやめてしまいたくなるほどです。。。

検討すべき問題は大まかに4つくらいだと思っています。

1 住民票問題

まず、そもそも留学に行くとして、住民票をそのままにするか、海外転出にしてしまうかという問題があります。

インターネット等で調べた限りですが、基本的には、1年以上の海外滞在が予定される場合は、住民票は海外転出の手続をとるみたいです。

海外転出の手続をとる一番のメリットは、住民税の節約です。毎年1月1日の住所地にて課税されますので、1月1日に海外に居住しているのであれば、その年の住民税は支払う必要がなくなるようです。

(「みたい」や「ようです」等と都度書いてあるのは、まだ実際に結果をみていないためです。悪しからずご容赦ください。)

他方、海外転出にしてしまうと、基本的には健康保険・年金の資格を喪失することとなります。

但し、年金については任意加入が可能ですので、ここも各自の判断に委ねられます。

 

2 保険問題

健康保険がなくなってしまうと、海外や一時帰国時の病院での治療費などが全て自己負担となってしまうため、任意保険に加入する必要があります。

(健康保険に加入している場合は、海外で治療を受けた場合であっても、後日精算かつ煩雑な手続はあるようですが、一部払い戻しを受けることができます。)

企業にお勤めの方の場合、会社で保険に入られると思いますので問題ないと思いますが、個人で行く場合はどのような保険に加入するかも選択しなければなりません。

私が留学する予定のインドネシア大学でも保険の加入が義務付けられておりましたので、私も保険に加入しました。

一般的には長期にも適用される海外旅行保険に加入される方が多いのではないかと思いますが、私の場合は、海外の病院でも適用される外資系の保険に加入しました。

ただ、先日、当該保険会社に問い合わせてみたら、外資系であるにもかかわらず、英文での付保証明書の類が一切存在しないことが判明しました。。。

受け入れ先が英文の証明書なしで認めてくれるかは分からないので、私も場合によっては別途保険に加入するかもしれません。

3 確定申告

こちらも企業にお勤めの方には基本的に問題にならないかと思いますが、多くの弁護士は確定申告を行う必要があります。

私は年の途中で海外に行きますのでこの場合どうすればいいか税務署に問い合わせたところ、①準確定申告を海外転出のタイミングで行うか、②納税管理人を選任したうえで、通常の確定申告期間に、同管理人に確定申告をしてもらうかの2択というお話でした。

納税管理人はだれでもいいということでしたし、留学前の忙しい中、わざわざ確定申告はしない気がしています。

4 ビザ申請手続

この点はまた後日詳細をお書きしようと思っております。

というのも、実はまだ、ビザ申請に必要なVTTとよばれる発給許可証が大学側から届いていないのです。。。

既に手続開始から1ヶ月以上経過しておりますが、4~6週間かかるといわれていたので、辛抱強く待つことにします。

 

以上、大まかな手続についてお話しましたが、実際は各自の状況によって更に細かな手続が色々発生します。私の場合の「色々」のメインは、弁護士としての手続ですね。

昔は違ったようですが、弁護士は一旦登録を抹消しても、帰国後に再び同じ弁護士登録番号で業務を再開できます。

登録抹消期間については弁護士会費がかからないのでそれはいいのですが、再登録時に再び入会金をまともにとられるようで、今から戦々恐々としております。。。

もちろん、弁護士会の健全な活動に使用されると信じて喜んでお支払いするつもりではありますが、再登録時にそんなに金とるんだったら、登録抹消を認める意味はなくないか?と思わなくもないこともない今日この頃です。

それでは、次回はVISAの手続についてお話したいと思います。

 

※おまけ

インドネシアに約2年駐在していた友人に、「向こうで配るお菓子が何がいい?」と聞いたら、意外にも「東京ばな奈」ということでした。

個人的にはどうせ「KitKat」の抹茶味だろうと思っていたのですが、既に向こうに工場があるそうで、あまり有難みがないようです。

真偽のほどは定かではありませんが、ここは先達に従い、東南アジアにバナナを持って乗り込みたいと思います。

 

※上記内容は2019年7月時点の情報でございます。

その後に変更される場合もございますので、手続時には必ずご自身でご確認ください。