インドネシアでの登山

本来、今回は私が在籍しているインドネシア大学で開催予定であった、某外部団体の調停制度に関するカンファレンスについて報告するつもりだったのですが、予定を変更して先週末に行ったインドネシアでの初登山について書きたいと思います。

というのも、上記カンファレンスに指定時間・場所通りに暑い中スーツを着て行ってみたのですが誰もおらず。。。主催者側に連絡したところ、場所を1時間程離れた違う所に変更したとのこと。メールで連絡したと主張するも、どこを探しても見つからず。。。

インドネシアでの生活を始めて3カ月が経ちますが、今のところ苦労しているのは、この予定が次々と勝手に変更されていくところと、ネット環境の悪さです。

とりあえず、事前に支払った参加費くらいは返して欲しいのですが。。。

ネットについても、マンションを担当していたWi-Fi業者が何の通知もなく撤退して使えなくなったり、携帯電話のネットワークもいきなり使えなくなることなど日常茶飯事です。未だに私の住むデポックでは時々停電がありますしね。

 

さて、愚痴はこの程度にしまして、本題に入りたいと思います。今回は、インドネシア大学(以下「UI」)経済学部の登山サークルの人たち(全員インドネシア人)と一緒にジャワ島中部にあるGunung Cikurayという標高2821mの山に行ってきました。

結論から言うと、日本人にはなかなかタフな旅でした笑

 

そもそもこの件も元々は違う山に行く予定だったのですが、当初予定の山が雷による山火事で行けなくなり急遽変更した形でした。これは不可抗力なので仕方ないですね。

金曜の夕方4時にUI内にある部室のような所に集合します。

 

すぐ出発予定と聞いていたのですが、結局出発したのは6時をだいぶ過ぎた頃でした。

そこからアンコットという乗合ミニバスのようなものを貸し切っていくのですが、普段せいぜい8人乗れば満席という中に、14人とテントを含む大きな人数分のリュックとを無理やり押し込んで、ジャカルタ郊外にあるバスターミナルまで移動します。

これがそのバスです。こちらの見た目は普通なので一安心しました。このバスで5時間ほどかけて登山口の近くまで移動します。

が、しかし、出発から間もなく日本の夜行バスとは程遠い環境に気づきました。何と、売り子があちこちで乗ってきては商品を狭い車内で売り歩くのです。

(乗客のように見えますが、手前の男性は黒いベルトを走行中の車内で売り歩いています。後ろからはカップ麺です。)

ただ、面白いのが、この売り子たちの販売方法です。富山の薬売りと同様、先に商品を全乗客の膝の上に置いて周り、その後、代金か商品を回収して回るという方式なのです。

この方法、確かに商品を手に取るので少しは考える余地ができるのですが、1売り子が1.5往復する上に、通路は人1人通るのがやっとの幅で、必然的に乗客にぶつかりながら歩くことになりますので、おかげで全然寝れません。。。

そんな状況にも耐えつつ、停留所もないコンビニの前で我々は降り、今度はピックアップトラックに乗り込みます。日本ではこれで公道を走ったら完全にアウトですが、インドネシアでは規定が無いグレーゾーンか、信号無視と同様、法規はあるけど誰も気に留めてないというパターンかのどちらかですね。

 

麓の山小屋まで移動し、ようやく2時間ほどの仮眠をとり、朝出発します。

 

5時半に起こされ、7時に出発すると言われたのですが、そもそも準備に1時間半かかることを想定していた割に結局出発したのが9時半という。。。この時間のルーズさには慣れてきたつもりでしたが、日本の登山では考えられないですね(中止にするレベルの出発の遅れです。)。

待っている間あまりにも暇だったので、他に準備を終えた数少ないインドネシア人学生と地元の子供を集めて即席で日本についての授業をやっていました。

ジャワ島の雨季は、以前は9〜10月初めには始まると言われていたようですが、気候変動のせいか、10月中に雨に降られることはほとんどありませんでした。ただ、11月に入りようやく雨季の様相となり、この登山中はほぼずっと雨でした。。

そんな中でもインドネシア人学生たちはポンチョ(しかもビニールでできた簡単なもの)を着ていればいい方で、何も着ずに登る人も多かったです。日本では多少の小雨では傘を差さずに歩き、よく周りから白い目で見られていた私ですが、本降りの雨でも気にしないインドネシア人のタフさには驚愕するばかりです。

 

登山道にバナナがなっているあたりが、インドネシアらしいですね。

あと、インドネシアでは登山の時の行動食がはちみつをそのまま飲むというアグレッシブな方法でした。最初は断っていたのですが、ライムで割ってあるため意外とさっぱりして美味しかったです。日本にも買って帰ろうかな。。

 

 

雨の中登ること8時間(最初の遅刻とタバコ休憩のせいで日没ギリギリでした)、ようやくキャンプ地につき、野営の準備をします。

日が落ちると気温は急激に下がり10度以下になります。乾季だとマイナスになることもあるそうです。どこでも高山が寒いことに変わりはありませんでした。歩いている間は雨に濡れても平気だった学生たちも、着いた後は濡れた体で凍えてました。そりゃそうだろ。。。

 

テントは登山サークルで準備するので大丈夫と言われていたのですが、まさかのキャンプ用テントで、しかも明らかに今いる人数の3分の2程度の定員分しかありません。なるほど、ここでもぎゅうぎゅうに詰められるのですね。。。

 

翌朝も、予定通り予定出発時間から2時間ほど遅れ、再び雨の中を歩いて山頂を目指します。

2821mの山頂では雨は止んでいたのですが、霧で全く何も見えませんでした。。見えるのはゴミだけ。。。

今回の登山から、インドネシアでビジネスする難しいポイントを再認識しました。一つは再三書いた通り時間に全く頓着しないこと。もう一つは、事前に予測して準備を行うことが苦手なことでした。今回も登山に必要なものを平気で持ってきていなかったり、そもそもの計画もざっくりとしたものしかなかったりと、日本では考えられないような感覚でした。インドネシアでもトップの大学の学生でこのレベルなのかと思うと、こういった感覚の人達とどう折り合いをつけていくかが今後の課題です。

ただ、日本に対する興味は大変高く、質問攻めにあう時間も多かったですし、日本企業で働きたいという学生も多いので、これからに期待したいと思います。

色々言いましたが、インドネシア人はとても人懐っこく、よく声をかけてくれて、なんだかんだで仲良く登ることができました。

(何人かは登頂を諦めてテントでタバコ吸って凍えてました。)

 

追伸

帰りのバスで運転手に騙されて、まさかの夜行バスで5時間立ちっぱなしの状況になりそうだったので、無理やり降りてヒッチハイクを始める学生たち。。

この後次のバスが空いていたのでそれで帰りましたが、帰宅時刻は当初の予定から8時間後の月曜朝5時半でした。

もうインドネシア人と一緒に山に行くことはないかな笑

 

ではまた次回!

 

 

デポックの市場とインドネシア(ジャカルタ近郊)の食文化について

今回は、私が住むデポックにある、庶民向けの市場について紹介したいと思います。

なお、以下ではかなり生々しい食材の写真が含まれますので、刺激の弱い方やお子様の方は決してスクロールしないでください。

また、通信環境の関係で画質を落としてアップロードしなければならないため、かなりピンボケしたように見えるかもしれません。何卒ご容赦頂ければと存じます。

 

 

さて、今回、知り合いのインドネシア の弁護士の方と食事をする前に、デポックの市場に連れて行ってもらいました。

新しい国に行くと、可能な限り私は市場を訪れるようにしています。

現地の人がどのような食材を食べているかがよく分かるので、生活を把握するにはうってつけです。

 

 

まずは野菜から。

インドネシアでの食生活で苦労する点の一つとして、野菜の摂取があります。一応、インドネシアにもガドガドというサラダがあるのですが、ピーナッツソースがべったりとかけられているせいか、食べても全然健康になった気がしません。。。

それでも、スーパーや市場には一応日本で食べるのと同じような野菜を見つけることができます。ただし、品質は・・・。流通が発達していないせいで、特にスーパーで買うときは腐ってないかを確認してからじゃないと買えないレベルです。鮮度を気にするなら市場に行けとインドネシア人にも言われました。

インドネシアの人々はあまり野菜が好きじゃないみたいですね。

 

続いて、謎の香辛料たち。インドネシア人は本当に辛いものが大好きです。こちらではサンバルと言うのですが、サンバルなしには生きていけないようです。日本人にとっての醤油のような存在ですね。このため、インドネシアで薄味のものを食べようとするとたちまち困難に見舞われます。日本食レストランもあるにはあるのですが、インドネシア向けにアレンジされたものも少なくありません。

この国で驚いたのは、海に囲まれた島国であるにもかかわらず、海水魚よりもナマズ(lele)料理を見かける機会が多いということです。

鯰も、思ったよりも骨が多いものが多く、食べるのに苦労します。

ただ、この市場では幸いにも魚ががあり、ほっとしました。ただ、やはり流通の問題なのか、決していい匂いがするわけではないのでさっと通り過ぎます。

ここからが本番です。

日本では考えられない売り方ですね。。。

別の場所では、加工前の子たちが大人しく待っていました。。

インドネシアの人々は本当によく鶏肉を食べます。私の住むデポックもイスラム色の強い地域なので、豚肉やお酒を見かけることはありません。(それらを飲食したい場合はジャカルタまで出かける羽目になります。)

人によってはこんなの食べられないと思うかもしれませんが、日本でも誰かが流通の過程で同じことをしてくださっていることを思えば、私にとってはむしろ食べ物のありがたさを再認識させてもらう光景でした。

自信はないのですが、多分牛です。焼肉屋でみたことがあります。勿論、カットされたものですが。。。

率直な感想として、さすが牛のサイズだなと思いました。

こちらの人はどうやって買うんでしょうね?丸ごとはとても一家庭では消費できなさそうです。

牛も、ヤギと並んでインドネシアではメジャーな肉です。ただし、日本と同様、鶏肉の方が安いため、鶏肉の方がよく食べられているイメージです。

最後に・・・オックステールスープの原材料ですかね。

以上、なかなか刺激的な光景でしたが、命をいただく有り難みを感じさせる体験でした。

今回はさっと回っただけでしたので、値段等の細かい情報は確認できなかったのですが、次に訪れた際はチェックして、実際に購入してみたいと思います。

刑法改正等に関する近時のデモについて

インドネシアで生活していると日本では想定されない色々なことが起きます。

身近なところで言えば、アパートに入っていたWi-Fi業者が10月1日になんらの通知もなく、突如サービスを打ち切りました。私の部屋はそもそも携帯の電波が届きにくいため、お陰で家ではインターネットが使えない日々が続いております。。。

 

さて、日本の日常生活では想定されないものの最たる例として、デモが挙げられると思います。日本でも、東京で勤務していた際は、霞ヶ関の裁判所周りでもよくデモ行進を見かけましたが、せいぜい4列縦隊の整然としたもので、なんとも可愛らしいものでした。

インドネシアは違います。日本ではパプアのデモ(暴動)が報道されていたようですが、2019年9月下旬、ジャカルタは大規模デモの真っ只中でした。

抗議内容は刑法改正を中心とする近時の法改正に対するものです。

そもそもの前提として、インドネシア の刑法は基本的にオランダ植民地時代に制定されたままになっていたようで(民法も未だにオランダ植民地時代のままです。)、真の独立を目指してその改正を長年審議していたようです。

しかし、その内容が知れるや、直近で汚職撲滅委員会の権限を縮小させるような改正がなされていたことも相まって、学生を中心にその正当性を疑問視する声が高まり、法案の撤回を求めて、ジャカルタを含む複数の大都市で大規模デモに発展しました。

報道によれば、1998年のスハルト失脚時以来の大規模デモだそうで、2019年9月25日時点で、少なくとも300名以上が負傷、94名が逮捕され、その後には、死者まで生じる深刻な事態となりました。

海外メディア(日本は除かざるを得ませんが)が特に取り上げていたのは婚外の性交渉に関する刑法改正ですが、他にも大統領への不敬罪や堕胎に関する罪も新たに規定されるなど、イスラム色が濃く、かつ、民主化から遠ざかる内容(報道機関からすれば言論の自由に対する弾圧する内容)となっていました。

また、定住地のない方に対する罪(これに関しては日本も他人事ではないですね。軽犯罪法1条4号がありますから。)だったり、女性が夜間に一人で歩くことを処罰する内容だったり、果ては家で飼っている鶏が隣家に侵入することに対してまでも刑罰を科すことまで法案に含まれるなど、俄かには信じられないような話も出ていました。

 

また、法案の内容もさることながら、その改正に至る経緯自体も問題となっていたようです。

前回行われた選挙の結果に基づき、10月1日に新国会が成立することになっていたのですが、政府は旧国会期間中に、選挙で争点となっていなかった上記法案の成立を目指したのです。

結局、ジョコ・ウィドド大統領が法案の審議延期を発表しましたが、その後もデモは法案自体の撤回を求めて10月2日頃までは続きました。

私が現在在学しているインドネシア大学からは、この期間は一切ジャカルタ、特にデモ発生地には近づかないように命令が出ていたため、デモの様子をこの目で見ることは叶いませんでしたが、連日、テレビ局がトップニュースで扱っていました。

現在、デモは無くなったようですが、法案自体が撤回されたわけではなさそうなので、今後もインドネシア がどのような道を進むのか、経過を注視していきたいと思います。

 

しかし、今回の事件で私が一番気になったのは、何が「事実」かよく分からないということでした。私も弁護士の端くれとして、本件の情報収集に努めるべく、法案に対し声高に反対するインドネシア大学の学生複数名に、「インドネシア語でいいから、法案そのものを見せてくれ」と尋ねたのですが、その内容を直接見た人は、少なくとも私が尋ねた学生の中には一人もいませんでした。つまり、法案の内容を自ら吟味しないまま、デモを行っていたのです。

インドネシア人の友人に国会のホームページを見てもらいましたが、どうも法案は掲載されていないようです。

このため、結局、どこまでが真実なのか、未だによくわかりません。例えば、婚外の性交渉についても、婚外の性交渉全てを禁止したと記載する新聞と、同棲する男女にのみ限定しているように報道する新聞とがあり、その構成要件すら判然としません。まして、鶏が隣家に侵入したら罰金刑など、到底そのまま鵜呑みにするわけにはいきません。。。

 

私がインドネシアに来てまだ2ヶ月しか経っておらず、インドネシア語も分からないことが、主な原因なのでしょうが、この国で「事実」を議論することの難しさを痛感した2週間でした。

 

フローレス地方の伝統儀式;theng hang

今日は、お世話になっているご家族に先週末招いていただいた、フローレス地方の伝統儀式についてお話ししたいと思います。

(注:血を見るのが苦手な方は決してこの後を読まないでください。)

インドネシアには13000を超す島があるので覚えるのが大変ですが、その島々で300を超える民族が独自の文化・言語を形成していますが、先のフローレス地方とは、世界最大のトカゲ・コモドドラゴンで有名なコモド島の近くの島です。

このフローレス地域には、theng hangという伝統儀式をジャカルタ近くのBekasi(近くと言ってもジャカルタ中心から電車で45分くらいで、私の家からだと90分はかかります。。。)の自宅で行うということで、今回お招きいただきました。

こtheng hangという伝統儀式は、ご先祖の方々との対話を行うもので、意味合い的には日本のお盆に近い気がします。

ただし、やり方が現代日本のそれとは全く異なり面白いです。

最大の相違点は、彼らが先祖と対話するためには、動物の「生き血」が必要だという点です。。。

まず、このような感じで、家族みんなで集まって先祖にお祈りを捧げます。真ん中のお父さんが抱えているのが、今回の儀式で用いられる鶏です。。。

このご家族はインドネシアでは珍しいクリスチャンなのですが、この儀式にはクリスチャンであることは関係なく、フローレス地方の方々は宗教に関係なく行うそうです。宗教以前から伝わる儀式なので関係ないとのことです。

 

一通りお祈りを終えると、この可愛い鶏が犠牲となり、生き血をお皿に流します(写真は撮ったのですが、さすがにアップは控えたいと思います)。。。

そして、一家の代表のお父さんが、血を眺めます。。。

何してるの?と他の人に聞いたところ、血を通して、先祖が今ここに来ているか、来ていたとして、何を伝えていたかを読み取るのだそうです。

ご先祖様に鶏肉を捧げ、その後家族で美味しくいただきました。(儀式の前には食事をしてはいけないそうです。)

ちなみに、鶏であることに意味はあるのかと聞いたところ、動物の血であればいいらしく、豚でやることもあるとのことでした。今回は「家の中で儀式をやるので、豚は無理でしょ?笑」と言われてしまいました。

日本の現代の風習からいうとなかなか直視するのも難しい光景ではありましたが、インドネシアの方々の先祖を真摯に想う気持ちが伝わってくる儀式でした。

色々な伝統文化を体験しながら、インドネシア人の心を学んでいきたいと思います。

 

 

 

 

インドネシア 弁護士会(ADVOKAI)訪問

今回は、私が運営委員を務めておりますJILA(日本インドネシア法律家協会)のメンバーが今週火曜日に訪問したインドネシア の弁護士会KAIについてご紹介したいと思います。

日本にも弁護士会はあるのですが、インドネシアの法曹制度は日本とは大きく異なっているため、必然的にその役割も大きく異なります。

特に、インドネシアの弁護士会は独自に資格試験を実施し、この試験に合格すれば基本的に弁護士になれます。日本のように、裁判官・検察官・弁護士と同一の試験を受け、同一の研修を受けるわけではありませんので全然違いますね。

このように独立権限を有するインドネシアの弁護士会ですが、一旦は統一弁護士会(PERADI)を弁護士法により設立していたものの、現在は再度分裂し、今では6つの弁護士会が存在しているようです。

 

今回訪問させていただいたのは、その弁護士会のうちKAI(Kongres Adovokat Indonesia)というところです。

皆さん気さくな方々で大変歓迎していただき、

このように日本語の歓迎のボードまで作っていただきました。

 

こちらのKAIにはインドネシア全体で5〜7万人(正確な人数は分からないと言われてしまいました)中、約25000人のインドネシア人弁護士が所属しているということです。

 

先程述べた弁護士会の分裂について理由を伺いましたが、何か特定の決定的要因があったというわけではないが、残念ながら明確な答えは返ってきませんでした。

(そもそも前にあった統一弁護士会も真の意味で1つになれていなかったというご説明でした。)

今後の方向性としては、今ある複数の弁護士会を統一するというよりは、むしろ既存の弁護士会の上位組織として、別の団体を作る動きがあるそうですが、今年選挙したばかりで、まだ法制化できるかわからず、道はまだ遠いということでした。

日本と違いインドネシアでは各弁護士会がそれぞれ弁護士資格試験を実施するため、各団体で足並みが揃わなければ、弁護士の質の低下は今後大きな問題となりえます(極論を言えば、最大派閥を形成するために特定の弁護士会が試験の難易度を下げ、人数を増やしやすくすることも考えられます)ので、弁護士としての信頼を得るためには少なくとも試験制度の統一は実現していただきたいところです。

 

また、法曹に対する信頼と関連してインドネシアで必ず問題になるのが、法曹の汚職です。
直近では発覚したのが年に4件程度だそうですが、KAIの会長ご自身、未発覚の事例は他にも存在することを認めていました。若い裁判官だけでなく、ベテランの裁判官や大学教員まで務める弁護士も現に捕まっており、かなり由々しき問題となっております。

裁判官の初任給を伺ったところ、年間1億4400万ルピア(現在のレートで約110万円)ということなので、所得の低さ(と言ってもインドネシア全体の平均からすれば決して低額ではないと思われますが)も要因の一つなのかもしれません。

白熱した意見交換が行われましたが、こちらからは日本のお菓子をお土産に贈呈いたしましたところ、

(左が、KAI会長のHERNANTO先生、右がJILA会長の草野先生です。)

私を含め全員に盾と会員バッジをいただきました。

今後もインドネシアの弁護士会動向は注視して参ります。

 

おまけ

インドネシアで会合等に出席すると、必ずと言っていいほど水とともに↓の箱が目の前に置かれています。

この箱の中はというと,,,

大体このような感じで、お菓子と揚げ物、時にはちょっとしたパン(roti)が入っています。

勧められるので毎回食べるのですが、会合が一日3回あったりすると、もうこれだけでお腹いっぱいになって夕食を抜かなければならなくなるなどの弊害が出ます。

皆様もインドネシアで会議に出るときはご注意ください。

(歓待の証しなんですけどね。。。)