コロナ下の大学生活

Selamat siang!

皆様こんにちは。

せっかくのゴールデンウィークですが、ご自宅でいかがお過ごしでしょうか。

私はと言いますと、インドネシアにはゴールデンウィークは存在しないため、今日も通常通りの平日です。

そこで今日は、私が通うインドネシア大学での講義が現在どのようになっているかについてご紹介したいと思います。

 

インドネシアでは、初の国内感染者が3月2日に確認された後も、しばらくは通常の講義が行われておりました。もともとマスクをつける文化は(大気汚染のせいで)あったのですが、コロナのためにマスクをつけるという人は当初はほとんどいなかったですね。ただし、次第にマスク着用率は増えていきましたね。

 

しかし、3月15日頃より通常の講義は全て中止となり、今学期の全てがオンライン講義で行われることが決定しました。

さらに、元々は6月20日頃に終了するはずだったのですが、大学全体としては7月末日まで延期されてしまうこととなりました。

これにより、今年の9月から大学院に行く学生は留学時の成績表が院試に利用できない可能性が出てきたり、9月から留学を検討していた全ての学生が中止に追い込まれたり、インドネシアの就活には大きな影響を持つインターンシップが中止になったりと、ウィルスのおかげで大学生活の貴重な時間に重大な影響を受けている学生の嘆きを見聞きするようになりました。

 

もっとも、私が所属する法学部だけは何故か通常通りのスケジュールよりも更に早い日程で終わらせることにしており、5月末には全ての試験が終了する予定です。

おそらく、インドネシアの大学では文系・理系に限らず実地での調査が課題となることも多い(よくアンケートの回答依頼のフォームが他の学生から送られてきます。)ことから、そのような対外活動が必要な学部は大きく方針を変更する準備期間が必要となったものと思われます。

これに対し、法学部は基本的に何かを調査・検証する作業は不要なため(これでよく社会科学と言えたものです。。。)条文とインターネットがあれば講義ができてしまうため、コロナによる日程変更は生じませんでした。

しかも、他学部は今年のラマダン・レバラン期間に配慮し、元々のスケジュールでもレバラン後の5月下旬から期末試験を実施する予定だったのですが、法学部だけは何故か元々レバラン前に全ての試験を終わらせることを予定しており、今のところもこのスケジュールのまま進んでいます。(つまり、イスラム教徒の学生にとっては、頭に当分を接種できず、水も飲めない状況で試験を受ける羽目になることを意味します。)

 

このように書くと、法学部だけは大きな混乱がないようにも思えますが、残念ながら全くそんなことはありません笑

私が感じる一番の大学の問題は、誰も合意内容や決定を明示しないということにあるように思います。例えば、インドネシアでは、各教授のスケジュールに対する裁量がかなり広く、大学全体が延期を決定したとしても、各学部、そして各教授の一声ですぐに結論が変わってしまうことがよくあります。しかし、その割に、各教授は講義予定日当日、早くても前夜まで、次の講義をどうする予定か宣言しないため、毎回混乱が生じます笑

 

さて、個々の授業は日本でも現在多く利用されているZoomというアプリケーションを使って行われています。インドネシア大学では、学部レベルでも対話形式での講義が多いですが、オンラインだとなかなかうまく行かないですね。初めの頃はオンラインでも教授が対話形式でやろうとしていたのですが、学生が同時に質問・回答しようとするため頻繁に混線してしまっていた結果、もうあまりやらなくなってしまいましたね。Zoomにはチャット機能があるので、少なくとも学生からの質問はチャットの方で受け付ければ済む話なのですが。。。

 

オンライン講義最大の謎が、全く予定の日時通りに始まらないことです笑

元々時間を守らない国民性ではありましたが、それは渋滞のためもあるのかと思っていました。しかし、外出自粛下でも状況が変わらないことに鑑みるとどうやらそういうわけではなかったようですね笑

実はこれを書いている今も、本来であれば講義の時間なのですが、教授が何故か全く連絡が取れない事態に陥っており、1時間経過後に自然消滅したようです。(しかし、先週はここから突然何事もなかったかのように始まった講義もあったので油断は禁物です。)

インドネシア留学に来て一番学んだことは、インドネシア人との付き合いでは、最後の最後まで状況把握に努めなければならないことですね。本当によく確定事項が変わりますし、そもそも確定しないまま予定日時を迎えることもあります笑

 

でもオンライン講義への対応の早さは日本にはない素晴らしさでした。日本のように段階的な決定や承認プロセスを経ないため、やるとなったら方式が全く決まってなくても走り始められる強みを持っています。この辺りは見習わなければならないところですね。

 

さて、この記事を書いていて気づいたのですが、そう言えば普通の大学生活について書かずに異常事態の学生生活を記事にしていたことに思い至りました。そこで、次回はこれまで私が経験したインドネシア大学での学生生活について、記憶を辿りながら書いていきたいと思います。

 

それではまた次回!