ジョグジャカルタ訪問〜その2 プランバナン寺院群

こんにちは。

私は現在、期末試験という、もはや懐かしい響きのする代物と格闘しております。

なにが大変って、全部英語で試験を受けなければならないので、私にはどの科目も英語の試験でしかない点なのですが、それにまして大変なのが、「コロコロ」変わるというところです。

この国で一番適用するのが難しい文化は、私にとってはこの辺りです。。。始まる前から試験日が二転三転するのは当たり前、当日になっても期末試験の講義の最終日に使っていいと言われた資料が前日になって見てはいけないと言われたり、聞いてた試験日範囲と全然違うところから出題されたり…よく言えば「臨機応変」なのですが、私の頭に浮かぶのは「朝令暮改」の方です。

ビジネスを行ううえでも、最後の最後まで気が抜けないことだけはこの半年でよくわかりました。

さて、今回はジョグジャカルタ旅行・プランバナン寺院群編です。

プランバナン寺院群もインドネシアの世界遺産の1つです。

この留学中に、できればインドネシアある全ての世界遺産を訪問したいと目論んでおります。

プランバナン寺院群はその名の通り、複数の寺院から構成されておりますが、メインはロロ・ジョングラン寺院ですね。前回ご紹介したボロブドゥール遺跡は仏教でしたが、ロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥー教です。ただし、プランバナン寺院群には仏教遺跡も含まれており、しかも建築された時代もボロブドゥールと同時期の9世紀頃とみられていますので、この辺りに多様な文化・宗教の共存の歴史をみることができます。

ロロ・ジョングラン(訳すと「細身の処女」だそうです。どういう意味でしょうか、訳しても真意が分からないのは私だけでしょうか。)寺院にはヒンドゥー教の三大神であるブラフマー神、ビシュヌ神、シヴァ神、そしてシヴァ神の妻であるドゥルガー神やシヴァ神の息子のガネーシャがそれぞれ祀られています。でも、見た目的に一番インパクトあるのはやはりガネーシャではないでしょうか。

障害を取り除き、福を招くという神様です。(この神様だけいればいいような気がしてくるのも私だけでしょうか。。。)

 

このロロ・ジョングラン遺跡では、ジャワ島には珍しい(バリ島ではヒンドゥー教が盛んなのと比べて)ヒンドゥー教徒の方々がお祈りする光景に立ち会うことができました。

そして、じっと見ていたら、「お前もやってみるか?」と言われ、そのままエセヒンドゥー教徒となり、お祈りを体験することができました。私が習ったお祈りの仕方はざっくり次の通りです。ちゃんと理解できていたか怪しいので、間違っていたらごめんなさい。

①座禅した状態で合掌した手を頭上にかかげてお祈り。初回だけお祈り用の花を持ちません。

②両手を下ろし、坐禅中の各膝の上にのせて黙想、

③赤または黄色のお祈り用の花を合掌ている両方の中指あたりでつまみ、再び頭上に掲げてお祈り。

④ ②と③を合計4回繰り返す(花なしバージョンも含めて5回)

⑤起立し、神様の足元に両掌と額を押し当て、自分の名前を心の中で呟く。

⑥神様の足元に置いていた水から少しだけ手に取り出し、すする。

⑥神様の周りをお祈りしながらグルグル回る。

これがめちゃくちゃ時間かかりました。なにが長いって、上記①~④を、安置されている全部の神様に行います。

我々がお祈りを捧げている間は、とても他の観光客が安置されている御堂の中に入れる雰囲気ではなく、後ろからずっとカメラで撮られたり見つめられてりしていました。

とても大変でしたが、日本では触れる機会の少ないヒンドゥー教を体験することができ、貴重な時間となりました。

(筆者は左端。他にも2名が参加しました。真ん中のインドネシア人女性はれっきとしたヒンドゥー教徒です。突如のお祈りのせいで、2時間近く非ヒンドゥー教徒の友人を外で待たせっぱなしにすることになりました。)

 

私は時間の関係で(主に2時間近くお祈りに付き合ってたせいで)ロロ・ジョングラン遺跡しか回りませんでしたが、お立ち寄りの際は他の寺院と比べてみるのも面白いかもしれませんね。

次回はジョグジャカルタ旅行の最終編をお送りしたいと思います。

ではまた次回!