Selamat pagi!
皆さま、おはようございます。
今回は前回に引き続き、ヌサトゥンガラ諸島のフローレス島について書いていきたいと思います。
前回の記事に記載しましたとおり、このあたりの名物といえばなんといってもコモドドラゴンですが、フローレス島には他にも面白い自然や文化がたくさんありますのでご紹介したいと思います。
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こちらは、フローレス島の中央よりやや東側にクリムトゥ山というところです。この山の山頂部に火口湖が3つあり、しかもそれが時間によって色が赤やエメラルドグリーンに変化するというなんとも神秘的な場所です。
私が訪れた際は雨季の初めで、残念ながら雲も多く、色の変化は見ることができませんでしたが、オススメの場所です。
ただし、行くのはなかなかに大変で、西の拠点ラブアンバジョから乗合バスで丸一日、またはエンデという島中央部の街に飛行機で向かったのち乗合バス等で2時間ほどかけて山の麓にある村に向かい、そこで一泊して早朝に軽い山登りをして朝日を目指します。登山自体は多少舗装された道をせいぜい1時間くらい登れば着くのですが、暗闇の中、道案内もない中で進むので、なかなかの恐怖感でした。
次に訪れたのがバジャワ町で、イネリエ山(現地語で偉大なる母という意味だったと思います。)の麓にあります。
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このイネリエ山を背景にして古くからあるベナ村は、このフローレス島でも古い村のようで、今でも昔ながらの伝統を守って生活しています。
バジャワ町も含め、フローレス島はインドネシアでは珍しくカトリック教徒が多い地方で、ベナ村もカトリック教が中心です。ただし、日本の神仏混合のように、現地のアミニズムと融合しているようなところもあり、非常に興味深い場所でした。
村の集落は密集していますが、それほど大きくはありません。
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屋根の上には各家庭にsakapuuと呼ばれる人形が置いてあり、人形の持ち物が各家庭によって違うそうです。
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集落の真ん中には広場と、昔のお墓があります。
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広場にはこのように小さい屋根の形をしたものが左右に並ぶ場所があります。それぞれ、男女を表したものらしいのですが、使い方はよくわかりませんでした。お祭りの時にでも使うのですかね?
他にもおそらく祭壇と思われるオブジェもありました。
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この村最大の特徴は、世界でも珍しい母系主義にあると思います。詳しいシステムは分かりませんでしたが、今でも女性が家長として各家庭を切り盛りしているようです。
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調理器具も昔風です。この日は軒先で豚を煮ていました(カトリックなので食べられます。)。混ぜる道具も竹の一種を割っただけでしたが、匂いは美味しそうでした。もう人るは、竹を使った蒸し焼きも置いてありました。こっちは鶏肉だそうです。日本の伝統手法に似てますね。
ベナ村の近くには地元の人もよく来るという温泉があるというので、立ち寄ってみました。
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これが温泉です笑
全然思っていたものとは違いましたが、川に右の支流から熱湯が流れ込んできて、それが本流の冷たい水と混ざりますので、自分でちょうどいい温度の場所を探し当てて入ります。
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地元の子たちに、手で作る水鉄砲を教えて仲良くなりました。
驚くことに、この子たち、10歳未満だと思うのですが、簡単な英語が話せます。コモドツアーに乗っていた14歳の子も英語が日常会話の英語は問題なく参加していましたし、インドネシアの若い人たちの語学力にはいつも驚かされます。
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ベナ村の近くで、下だけが焼け焦げている林を発見しました。イネリエ山では最近山火事が発生したと言っていましたのでそれかと思ったのですが、これは焼畑農業だそうです。バイクでバジャワ町をあちこち紹介してくれたお兄さん曰く、焼畑農業は、燃やして肥料にするというよりは、茂みに潜むヘビ等を追い払うためにやっているということでした。
さて、フローレス地方はいかがでしたでしょうか。
ここにも書ききれないことがたくさんあって、魅力満点の場所でした。交通手段があまりないので、旅慣れていないと難しい場所ではありますが、ぜひ機会があれば訪れてみてください。
それでは、また次回!
おまけ
今回記載したクリムトゥ山やバジャワは一人で訪れたのですが、コモド島やその他の地域は、ジャカルタでお世話になっている家族と一緒に旅行しました。
このご家族、以前にもご紹介したことがあるのですが、お父さんがこのフローレス島の村出身で、親戚との食事会にも参加させてもらいました。
親戚の集まりと言っても人数が20人以上ですので、弁当スタイルではなく、料理鍋や炊飯鍋ごと持ち込んで食べるビュッフェスタイルです。
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みなさん、いつも親切にしてくださいます。
ワリディアー!
(現地の民族の言葉で「ありがとう」の意味です。インドネシア語ではありませんので、フローレス島でも他の民族には全く通じません。)